2013年8月12日月曜日

香港に行って分かったこと

5月に行ったART BASEL香港のこと。

2008年に始まったART HKは昨年、世界最高のアートフェアであるアートバーゼルに買収され、今年から名実ともにアートバーゼル香港として、本格的な世界の檜舞台に立った。

これまでのART HKと明らかに違うのは、出展ギャラリーの顔ぶれもさることながら、VIPルームもすごかった。

初日に最も売れたのは、オオタファインアーツ とVictoria Miroによる草間弥生の個展。
日本国内では見たことのない巨大な草間の立体作品には度肝を抜かされた。

草間弥生以外でアートバーゼル香港で展示されていた日本人作家としては、村上隆、奈良美智といった国際銘柄は香港のマーケットにおいても絶大なる存在感を誇った。

が、全て日本以外のギャラリーによる販売だ。

名和晃平も会期中のクリスティーズで3600万円を超える高値をつけ、SCAIでの展示作品も初日に売れたこともあり、国際銘柄としての本格的な第一歩を大きく踏み込んだイメージを作った。

全体としては、欧米の大きなギャラリーの存在感とその取り扱い作家の質・規模ともに圧倒されたが、具体やモノ派といった日本人作家を取り扱う海外ギャラリーも多かったのが印象的だ。

いずれにしても、アートフェア東京よりもこちらのアートバーゼル香港で国際銘柄の日本人作家の一級品を見ることができる。

それはなぜだろうか、と改めて思った。

もちろん、日本には現代アートの市場が極めて小さいからだというのが大きな理由、ではなぜ台湾や香港では市場があって、なぜ日本は市場が小さいままなのか。

そこには様々な理由があると思われるが、最も大きな理由に気づいたことがあるので次回以降はそれを明らかにしていく。















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